2022年5月9日、半導体ソリューション、先進デジタル画像、アナログ、タッチ＆ディスプレイ技術の世界的大手開発企業であるOMNIVISIONと、自動車およびオーディオビデオ市場向け高速接続ソリューションの一流プロバイダーであるValens Semiconductor は、自動車業界向けのMIPI A-PHY準拠のカメラソリューションを市場に投入すべく提携を結びました。両社は、OMNIVISIONのAutomotive Reference Design System（ARDS）カメラモジュール内に、Valens Semiconductorの新しいVA7000 A-PHY準拠のチップセットを搭載します。また、初期のカメラモジュールには、OMNIVISIONのOX08B40イメージセンサが搭載される予定です。
2020年後半にMIPIアライアンスからリリースされて以来、高速車載接続のための規格であるA-PHYは、業界内で大きな勢いを得ています。2021年には、IEEE標準化団体がA-PHYを自社規格の一つとして全面的に採用しました。OMNIVISIONなどの自動車Tier-1およびTier-2技術サプライヤーは、先進運転支援システム（ADAS）アプリケーションの次世代ソリューションにこの規格を採用するよう取り組んできました。Valens Semiconductorは、A-PHY準拠のチップセットを発売した最初の企業であり、2021年12月にVA7000製品ファミリーのサンプル出荷を一部の顧客とパートナーに開始しました。
Valens SemiconductorとOMNIVISIONの協業により、A-PHY準拠のカメラシステムの開発への道が開かれ、カメラの小型設計、消費電力の削減、カメラコストの低減、より広いA-PHYエコシステムとの相互運用性が可能になることが予想されます。両社は、AutoSens Detroit（2022年5月10日～12日）でA-PHYリファレンス・デザインのデモを行います。
OMNIVISIONの最高技術責任者（CTO）であるBoyd Fowlerは、次のように述べています。「当社は、Valens Semiconductorと提携し、当社の顧客が高速センサー-ECU接続に最適化した新しい世界標準であるA-PHYを容易に評価できるようになることをうれしく思っています。自動車業界が、エコシステム全体に大幅なコスト削減をもたらしながら、自動車特有の課題に対処するために一から構築された接続規格を中心に活動できるようになったことは、大きな一歩です。私たちは、MIPI A-PHYを中心としたこの素晴らしい新開発に参加することを楽しみにしています。」
Valens SemiconductorのSVP兼自動車部門責任者のGideon Kedemは、次のように述べました。「OMNIVISIONは、常に彼らのセンサーソリューションで最先端技術を採用するパイオニアであり、それゆえ彼らがA-PHYで前進していることは驚くことではありません。A-PHYのエコシステムは成長を続けており、OEM、ティア1、ティア2は、すでに高速ビデオ接続用に当社のVA7000チップセット・ファミリーを評価しています。これが世界中の自動車のADASアプリケーションの主要な接続ソリューションになることは明白になってきています。」
OMNIVISIONについて
OMNIVISIONは、携帯電話、セキュリティと監視、自動車、コンピュータ、医療、新興アプリケーションなど、さまざまなアプリケーションや産業向けに高度なデジタル画像、アナログ、タッチ＆ディスプレイソリューションを開発するグローバルなファブレス半導体企業です。受賞歴のある革新的な技術により、今日の多くの商用デバイスにおいて、よりスムーズなヒューマン/マシン・インターフェースを実現しています。詳細については、www.ovt.comを参照してください。
Valens Semiconductorについて
Valens Semiconductorは、車載およびオーディオ・ビデオ業界向けの長距離高速ビデオおよびデータ伝送を可能にすることで、接続性の限界を押し広げています。ヴァレンス社のHDBaseT技術はオーディオ・ビデオ市場の主要規格であり、数千万個のヴァレンス社のチップセットが幅広いアプリケーションの数千個の製品に統合されています。ヴァレンス社の車載用チップセットは、大手顧客が製造するシステムに搭載され、世界中の自動車に搭載されています。ヴァレンズはADASと自律走行の進化を実現する重要な企業であり、その先進技術は高速車載接続の新しい業界標準の基礎となっています。詳しくは、https://www.valens.com/。
