京都発のデザインスタジオ「Fortmarei」がデザインを手がけた旭化成のコンセプトカー「AKXY2」、5月25日に「人とくるまのテクノロジー展2022」にて発表

株式会社Fortmarei(フォートマーレイ) は、旭化成株式会社のコンセプトカー「AKXY2」のデザイン・クリエイティブディレクションを担当。同社はカーデザイナー石丸竜平氏が2018年7月に立ち上げたデザインスタジオであり、「AKXY2」は本年5月25日(水)~5月27日(金)に開催される「人とくるまのテクノロジー展2022」(パシフィコ横浜)にて展示されます。

AKXY2プロジェクト概要

コンセプトカー「AKXY」シリーズは旭化成が車載コンセプトの象徴として展開するプロジェクトで、2017年に「AKXY」、2019年に「AKXY POD」を制作し、発表しました。過去に発表した2台のコンセプトカーのデザインとクリエイティブディレクションも石丸竜平氏が担当しています。

今回はこれまでの「AKXY」シリーズとは異なるアプローチでコンセプトカー「AKXY2」を制作しました。コンセプトには『3つのS』を掲げ、それぞれはSustainability(持続可能なクルマづくり)、Satisfaction(クルマの満足度向上)、そしてSociety(社会とクルマのつながり)を意味します。

コンセプトカーデザインについて

輪のモチーフ
「AKXY2」のデザインは上記の『3つのS』をより直感的に具現化する試みから始まりました。循環や自然のサイクルを象徴した「輪」のモチーフは「サステナビリティ」「環境との共生」を表現し、第一弾の「AKXY」から受け継ぐ面や線の出発点です。フロント、リアの表情はもちろん、バスタブ(内装空間)やエクステリア、キャノピーに至るまで、「AKXY2」を構成する全ての主なデザイン要素はこの「輪」から展開しています。そして、この輪を効果的に用いることで、移動体としての魅力的で伸びやかな形の中に、親しみやすさを付加しています。
 

エクステリアとインテリア
アルミペーストのシルバー塗装によって、柔らかな面の陰影を強調して見せながら、先進的で中性的なエクステリアを表現しました。
われわれが考える未来では、人々のくらしが移動空間でもシームレスに繋がっています。
日常の生活が移動によって妨げられないように、「AKXY2」には椅子やテーブルなどさまざまなプロダクトを自由に取り付け、内装空間をパーソナライズすることができます。それは床にマグネットグリッドを配置し、壁にはスリットを採用したことで可能となりました。また、スリット内には空調設備やセンサーなどを搭載することもできます。インテリアのカラーリングはエクステリアとは対照的にカラフルで個性的にまとめました。さまざまな色のファブリックやサステナブル素材を採用することで、ダイバーシティの時代を象徴する内装空間としています。バスタブの外側にはウッドデッキ、車両の前後端には腰掛けを配置し、キャノピーが垂直に開閉することで360度、内と外の両方からさまざまな使い方が出来ます。

静と動をつなぐ
「AKXY2」が、静的、動的な生活を繋ぐモビリティとして社会に存在し、内と外の境界をぼかしながら人々のくらしを豊かにできるように、そして長く愛されるように思いを込めてデザインしました。
その他のスケッチや開発風景は当社のwebサイトにて公開しております。( https://fortmarei.com )

Fortmareiの事業内容と今後の展開

Fortmareiでは、チーフデザイナー石丸竜平のイタリアと日本国内のOEMで培ったカーデザインの経験を生かし、自動車を中心とした工業製品全般の企画、デザイン開発を行い、国内外の企業に提供して行きます。 当社ではチーフデザイナーを中心とし、コンセプトメイキングからデザイン開発、製作、完成までのデザインフォローを一貫して行えることを強みとしており、デザインコンセプトにブレのないプロセスを提供していきます。自社の自動車開発プロジェクトも現在進行中です。

Fortmarei代表 石丸竜平氏プロフィール

1988 福岡県久留米市生まれ
2008-2012 九州大学 芸術工学部 工業設計学科
2011-2012 Politecnico di Milano(ミラノ工科大学) プロダクトデザイン学科
2013-2015 IED(ヨーロッパデザイン学院)トリノ校 トランスポーテーションデザイン学科
2015-2016 FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループ エクステリアデザインインターン
2016-2018 GLM株式会社 チーフデザイナー
2018.07 株式会社Fortmarei 設立 

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