Honda e日記・第3回「ついに車内Wi-Fiデビューしてみた」

2022年4月18日

 

先日、Honda eの車内でFire Stick TVを見ようと思ったものの、テザリング用のスマートフォンを持参するのを忘れていたことに気がつきました。

 テザリング用のスマートフォンは使い放題プランで契約しており、テザリングも大容量で使えるため、Honda e車内の通信も、このスマートフォンで行っていたのでした。

 「困った」とは思いつつ、一旦はFire Stick TVを見るのを諦めかけましたが、せっかくなので、Honda eに標準搭載されている「車内Wi-Fi機能」を初めて使ってみることにしました。

 Honda eはLTE通信モジュールが備え付けられているようで、タッチパネルからデータ容量を購入し、車内にWi-Fiの電波を飛ばすことが可能です。これまでスマートフォンのテザリングをメインに使っていたので、試したことはなかったのですが、スマートフォンがないので仕方ありませせん。車内Wi-Fiを使った方が、スマートフォンのテザリングよりも便利なのは承知していましたが、やはり「使い放題プランをとことん使いこなしたい」という貧乏根性がは働き、なかなか車内Wi-Fiをオンにする気にはならないのでした。

Honda eの車内Wi-Fi機能はタッチパネルでメニュー画面を選んでいき、まずは「ご購入画面」から、データ容量を選択します。

プランとしては

  • 1GBパック 0円(体験購入プラン)
  • 2GBパック 600円
  • 3GBパック 900円
  • 5GBパック 1500円

となっており、有効期間は7月末まで利用可能でした。

まずは体験購入プランで1GBを選んでも良かったのですが、これから1時間以上、車内で動画を見るつもりでしたので、迷いに迷って5GBパックを購入しました。決済は、あらかじめホンダが提供するHonda Total Care プレミアムというサービスに入っていたので、そこに紐付いているクレジットカードから引き落とされるようになります。Honda Total Care プレミアムではほかに、

緊急サポートセンター、リモート操作、ALSOK駆けつけサービス、デジタルキーなどの有料サービスがあります。自動車メーカーとしても、単にクルマを売るだけでなく、いかにサブスクリプションサービスを提供し、継続的に稼いでいくか、というビジネスモデルを構築しているようです。

 車内Wi-Fiの画面から「ON」に切り替えることで、車内にWi-Fiの電波が飛び、使えるようになりました。

 ちなみに、Wi-Fiに接続できる台数は最大6デバイスまで。スピードテストアプリを試したところ、下り50~80Mbps、上り10Mbpsといった感じ。通常、動画を見る程度であれば問題ない速度です。ちなみに回線はソフトバンクのようです。

 1GBあたり300円というのは、オンライン専用プラン「povo」が提供しているのと一緒。LINEMOなどでも3GB990円で提供していることを考えると、それらと同等レベルと言っていいでしょう。

 値段的には納得感があるものの、できれば「使い放題プラン」のようなものを提供してくれるとありがたいのですが。

 NTTドコモが提供している車内用Wi-Fiルーターでは、1日550円、30日間1650円、365日1万3200円で使い放題なプランが存在します。

 ホンダには是非ともこういった「使い放題」で安心してネットを使えるプランを提供して欲しいものです。

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石川 温/Tsutsumu ISHIKAWA

月刊誌「日経TRENDY」編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。ラジオNIKKEIで毎週木曜午後8時20分からの番組「スマホNo.1メディア」に出演(radiko、ポッドキャストでも配信)。NHKのEテレで「趣味どきっ! はじめてのスマホ バッチリ使いこなそう」に講師として出演。近著に「未来IT図解 これからの5Gビジネス」(エムディエヌコーポレーション)がある。ニコニコチャンネルにてメルマガ(https://ch.nicovideo.jp/226)も配信。

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