テスラとOPPOがデジタルキーで提携「スマホでドアロック」普及へ

テスラと中国スマートフォンメーカーのOPPOは2022年4月26日に自動車の鍵をスマートフォンで開閉する「デジタルキー」で提携すると発表しました。

提携は中国国内(テスラチャイナおよびOPPO)の予定で、海外での対応は未定です。OPPOのスマートフォンにOPPOのコネクテッドカーアプリ「OPPO CarLink App」をインストール後、ウォレットにテスラのキーを登録することで使用可能となります。なお現時点での対応モデルはテスラの「モデル3」「モデルT」。OPPOのスマートフォンを持ったままテスラのクルマに近づくと、ドアを自動でロック解除してくれます。そしてOPPOのスマートフォンを持ったまま自動車を発信させると、ドアが自動でロックされます。

OPPO CarLink App

対応するOPPOのスマートフォンは「Find N」「Find X5 Pro 」「Find X5」「Reno7 Pro」など上位モデル。なおOSはColorOS 11.2以降が必要です。

対応モデルの1つ、Find N

OPPOとパートナーを組む自動車や関連企業はすでに80社を超えているとのこと。またOPPOはスマートフォンだけではなくスマートウォッチを使ったデジタルキーもテストしています。CarLinkの機能として今後車内のエアコンのON/OFFや、駐車場内で自分のクルマが見つからないときに、車のクラクションを鳴らして場所を知らせる機能も搭載されます。

中国の自動車メーカーなどとパートナーシップを結んでいる

2022年4月16日にはテスラに先駆けて、中国自動車メーカーの小鵬汽車(Xiaopeng Motors)とデジタルキーなどで提携しており、同社の自動車「P7」「G3」「G3i」「P5」のコントロールが今後可能になります。

テスラに先駆け小鵬汽車とも提携

中国ではファーウェイが同社のスマートフォン用OS「HarmonyOS」を自動車メーカーと協業して搭載するなど、スマートフォンメーカーの自動車産業との協業が目立ってきました。一方テスラはすでにモバイルアプリを提供していますが、中国国内では大手スマートフォンメーカーが独自にアプリストアを展開しており、独自のコネクテッドカーやインフォテイメントソリューションを展開しています。テスラにとって中国市場は、アメリカ市場とほぼ並ぶ台数を売る巨大市場なだけに、今後も各スマートフォンメーカーとの協業を進めるものとみられます。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

山根康宏/Yasuhiro YAMANE

香港在住の携帯電話研究家。スマートフォンを中心にIoT、スマートシティー、プロダクトデザインなどターゲット範囲は広い。年の大半を海外取材に費やしており、モビリティーの進化を日々体感している。

-EV, MaaS, コネクテッドカー, ニュース