Audiが2台のコンセプトカーや高級インテリアを展示【ミラノデザインウィーク2022】

ミラノデザインウィークレポート(その4)。Audi編

Audiはミラノデザインウィーク2022でコンセプトカー2台やラグジュアリー感あふれる高級インテリアの展示を行いました。

  • 「Audi grandsphere concept」「Audi A6 Avant e-tron concept」を初展示
  • 高級インテリアブランド「Poliform」とコラボレーションしたインテリア
  • Mission:Zero バリューチェーンを通しサステナビリティへ取り組む

Audiはミラノの歴史的建造物であるThe Medelanで「The future of progress」と題した展示を行いました。Audiがミラノデザインウィークに参加するのはこれが9回目となります。展示の一番の目玉となったのはイタリアで初めて公開された2つのコンセプトカーです。

The Medelan

Audi grandsphere concept(グランドスフィア・コンセプト)

Audi grandsphere conceptはAudiが考える未来のセダン。"sphere"コンセプトカーの第2弾となります。このコンセプトカーに込められたテクノロジーとデザインは、数年後のAudiのモデルに反映される予定です。Audi grandsphere conceptは自動車業界の技術改革を進め、また全く新しい包括的モビリティのトレンドセッターになるというAudiブランドの主張を具現化したモデルです。

Audi A6 Avant e-tron concept(A6アバント e-tronコンセプト)

AudiのEV「e-tron」初のAvantモデルが「Audi A6 Avant e-tron concept」。新しいEV車専用のPPE (Premium Platform Electric)テクノロジープラットフォームを採用し、ダイナミックでありながら、機能性の高いデザインを実現。スポーティーなプロポーション、エレガントなデザインライン、高効率なエアロダイナミクスはAudiの現代的なデザイン言語をさらに進化させています。

Audi X Poliform

PoliformとAudiは未来の贅沢な機動性を考え、前例のないレベルの快適さをデザインし展示エリアに示しました。またAudi urbanspereコンセプトのためのインテリアデザインのバーチャル体験も提供されました。

Mission:Zero サステナビリティへの取り組み

AudiはMission:Zeroプログラムを通してバリューチェーン全体での水の消費を最小限に抑えるだけではなく、脱炭素、資源の効率、生物多様化に貢献しています。たとえばAudi Q4 e-tronは外装と内装の両方にリサイクルされた材料を含む最大27のコンポーネントを採用しました。またヨーロッパのFour Ringsの工場はすでに100%グリーンエネルギーで運営されています。モビリティーの未来は電気であり、Audiは2025年までにポートフォリオに20以上のEVを揃えることを計画しているとのこと。EVは常にグリーン電力で充電されていれば炭素排出量をゼロにすることができます。Audiが再生可能エネルギーの開発と利用促進に取り組んでいる姿の説明も行われました。

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山根康宏/Yasuhiro YAMANE

香港在住の携帯電話研究家。スマートフォンを中心にIoT、スマートシティー、プロダクトデザインなどターゲット範囲は広い。年の大半を海外取材に費やしており、モビリティーの進化を日々体感している。

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