椿本チエイン、可搬式外部給電機などDC対応V2X製品を展示

2022年4月11日

椿本チエインはV2Xに対応したEV用充電ステーション「eLINK DC」と、可搬式の外部給電器のプロトタイプを第18回 スマートエネルギーWeek 春(2022年3月16日-18日、東京ビッグサイト)で展示しました。

「eLINK DC」と、可搬式の外部給電機

椿本チエインは2013年にEVの充電だけではなく、EVの電力を公共設備やビルに給電できる電力システム「eLINK」を発売しています。2019年にはVPP(バーチャルパワープラント、仮想発電所)としての機能拡充を図り、V2Xへの対応を図りました。停電時の非常用電源や平常時の電力ピークカット用V2B対応充放電装置として、すでに公共施設などで採用されています。

eLINK DCはEVを直流給電システムに直接接続することを可能にしたもの。太陽光発電や蓄電池などの直流機器とEVのバッテリーを直流のまま相互接続し、一括交流変換することで電力変換ロスを抑え省エネやCO2削減を可能にします。eLINK DCは2021年7月から発売されており、主な特徴は以下の通り。

1.入出力電圧範囲が広く(DC240~410V)、システム設計が容易
2.通信インターフェイスとして、UDPおよび産業向けのModbusTCPに対応し、高応答・高精度で充放電制御をスマートに実現
3.総合変換効率95%を実現
4.適用システムに応じたIoTゲートウェイ、カード読取器などの組み込みが可能
5.タッチパネルによるユーザ認証や運転状況の確認が可能
6.CHAdeMO認証「V2H protocol Ver2.1.1」取得済み

直流システムに直接接続できるため、交流変換ロスが少ない

新しく開発された可搬式の外部給電機はV2L(Vehicle to Load)に対応した製品で、eLINK DCの特徴を継承。EVから充電し、工場などの汎用インバーターに接続し、停電時などの非常用電源として利用できます。また回生電力の吸収による蓄電にも対応します。なお参考出展品で販売時期などは未定です。

参考出展されたV2L対応の可搬式外部給電器の説明

サイズは全幅800 x 全高500 x 奥行400mm、重量約60㎏とスーツケースをやや大型化させた形状。付属のケーブル長は3.7m、定格出力は10kW。3台の並列利用に対応し、並列時最大30kWの出力が可能です。EV側直流電圧範囲はDC150から450V、出力側直流電圧範囲はDC240から410V。

スーツケース型で可搬性も考えられている

市販のハイブリッドカーなどには100Vの電源ソケットが備わっており、車から家電製品への給電を可能にしたものもあります。椿本チエインの可搬式外部給電器はその規模を工場など高電力ユースに対応させたもので、EVの活用範囲を大きく広げることができます。

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山根康宏/Yasuhiro YAMANE

香港在住の携帯電話研究家。スマートフォンを中心にIoT、スマートシティー、プロダクトデザインなどターゲット範囲は広い。年の大半を海外取材に費やしており、モビリティーの進化を日々体感している。

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